Cầu nguyện- Xin Theo Ý Ngài

罪と弱さ ウィリアム・ブレオー 作
 
神様
罪にうちかつ
唯一の道は
弱さと呼ばれる
あの独特な力
神からの力
善だけです。
 
神からの善によるのでなければ
罪は決して克服できない―
力ではどうすることもできません。
それゆえにこそ
人の善意はわたしの心を
悲しみの色をおびた静かな喜びで
みたしていきます。
人々の善意の中で
わたしは本当の姿を見るのです。
 
わたしたちの罪の力を破るには
み子の十字架が必要でした。
利用されつくした
神からの善の働きが。
罪の力に打ち勝つためにも
理解をもって受け入れて
ゆるしくれる友だちが
なくてはならない存在です。
 
主よ
あなたの秘跡のうちに
限りない善の働きをもって
お示しください
どうすれば
もっとあなたに似た者となれるかを、
やさしく、喜びに満ちて人をゆるすことのできる者に。
ゆるし  ウィリアム・ブレオー 作
 
主イエス
ゆるすことができるよう
今日は助けをお与えください。
わたしはあなたのゆるしがいただきたい、
けれど自分では与えようともしないゆるしを
あなただけ願うわけにはいかないように思います。
 
わたしがどんなに罪にけがれていても
あなたのもとに帰れることを、
帰るならきっと受け入れてくださることを
わたしは確信しています。
それなのに
自分がゆるしを与えなければならないときには
わたしは顔をこわばらせます。
 
もし主がわたしに同じことをなさったら
わたしは生きていられません。
死を拒もうとするでしょう。
 
主よ助けてください
いためられた葦を折ることなく
煙たがっている灯心を消すこともないように
共に生きている人々の
自己満足にひたったまなざしの奥にも
わたしの感じている必要を見いだすことができますように。
主よ、お助けください
あなたのみ名によって
どうかこのことができますように。

 
「キリストを見る」 ウィリアム・ブレオー 作

愛する主キリスト
人々の中にあなたを見ることができますように。
外面の社交的な交わりの中にではなく
人と人との出会いを通して
互いに知り合うようになったとき
もっと深い所に
あなたを見ることができますように。

彼らを弁護する余地がみつからなくなってしまったとき

彼らのことを知らないふりして済ませるわけに
いかなくってしまった とき
その時に、主よ
あなたのまなざしを
美と恩恵のまことの源泉である
あのまなざしを
心のうちに感じることができますように。

主よ、その時こそ
わたしに教えてください。
人々のうちにおられる
あなたの臨在を
自覚していく聖なる地点に
今こそ立っているのだというそのことを

この交わりの神秘への
畏敬の念が
愛の思いに
深まっていきますように。

 
「存在の神秘」 ウィリアム・ブレオー作

主イエス
よい計画が
なぜか実現しないとき、
失敗をけんそんに受け入れるとき、
こころにそまない出来事や
満たされぬ思い、
悲しみや絶望に出会うとき、
そんな時にわたしはハッと自分の思いによってではなく
あなたによって生かされているという
存在の神秘に気づきます。
するとわたしはたったひとりで
あなたのみ前に立っています。
この体 験ほど、深く個人的なものは他には何もありません。

主よ、人生とは何でしょう?
こんなにたやすく失われ
こんなにすばやく過ぎ去ってしまう
それでいてこの世に生きるということは
なんと大きな約束を内に含んでいることでしょう。

神秘の淵を飛び越えて
彼岸に行ってしまわぬように
わたしたちをつなぎ止めるかぼそい糸が
一瞬にして断ち切れるのは
なんとたやすいことでしょう。
それなのにわたしはこの人生の表面で
永遠に錨(いかり)をおろしでもしたかのように
落ち着きはらって日々を生きているのです。

こころの鏡をほんの一枚取りのけてみれば
存在の神秘の淵に
辛うじて命を保つ自分の姿が
おぼろげながら見えてきます。

けれど、 どうして人はこの考えに
反発しようとするのでしょう?
主イエス、どうしてこれがあなたへの
回心のきっかけにならないのでしょう?

 

「約束」 ウィリアム・ブレオー 作

主よ、この世はいつも
実際以上に大きいことを
わたしたちに約束します。
「年に一度の大売り出し」
「最高級の輸入品」
「最大のタレント」
最上級の形容詞の氾濫しているこの世界。
決して実現することのない
「空手形」に頼って暮らしていると
いつも希望に裏切られ
消耗し切ってしまいます。
約束をあてにして、むなしい期待でふくらんだ心は、
嫌悪感と混乱と
漠然とした後ろめたさで
寝ざめの悪い朝を迎えなければなりません。
期待ばかりが大きすぎ
実現するのはほんの少し、
その空隙(くうげき)を埋めるため
考えることをやめるため、
わたしはあわてて次の約束に手をのばします。

主よ、あなたの恩恵は
これとはちょっと正反対に
最初は辛さを約束し
反発さえもおこさせますが
ひとたびそれを受け入れるなら
深い平安と良心の自由が与えられ
人生を歓喜をもって眺めることが
できるようにしてくれます。

手近な楽しみの約束を見過ごすことを
主よ、教えてください。
わたしのうちに働いてくださる聖霊の
尊い動きを知るために。

「偽りのない祈り」 ウィリアム・ブレオー作

わたしたちが人生の旅に
たびたび迷い
どっちの道をとったらいいか決めかねるのを
神よ、あなたは見ておられます。
わたしたちの自分勝手な思いや
それを言い繕うずるさのために
とるべき道を
選べなくなってしまうのです。
こうしてわたしはあなたに背くものとなり、
光を恐れ
暗闇の中に身を隠して
あなたがいつも変わることなくそこにおられると知っていながら
あなたを無視して
これだけがわたしの人生だ、といわんばかりに
勝手に生きていこうとします。
あなたはやさしい方だから
あなたを閉め出して生きるのは
ごく簡単なことなのです。
それでも主よ
あなたは造られたものを愛される。
わたしたちの思いにはかかわりなく
救いのみわざをおこなってください。
頭の鈍いわたしたちも
あなたの真理を見るまでに
変えられることもできるのです。
わたしたちの不機嫌を
どうか辛抱なさってください。
そしてわたしたちに
あなたの光をお与えください。

「摂理によせて」    ウィリアム・ブレオー作
主よ、導きのみ手に従い
わたしを包み込むあなたの摂理に信頼しながら
生きていくことができますように。
物事が思いどおりにいかない時には
こんな祈りがたやすく口にのぼります。
けれど万事が順風満帆で進む時には
たいした違いがないように
思ってしまうわたしです。
自分のことは自分の手で処理していけるという気がします。
思うようにいかない時に
あなたがそばにいてくださるのはいいことです。
起こるすべての事柄が
「あなたを愛する人々にとってよいものに変えられる」
という信頼のうちに行動できます。
けれどすべてが思いどおりに運ぶ時には
信じることもいらないし
失敗のわけをおたずねしようと
あなたを探すこともなく
感謝することさえ
ついつい忘れてしまいます。
主よ、よいことも
一見よいと思えぬことも
二つながら
あなたのみ手から来ることを
見る目をわたしに与えてください。
感謝のこころを教えてください
人生のすべてのできごとを
あなたとの
かかわりの中で
いつもとらえることができますように
あなたの御子がそうするようにと
教えてくださいましたから。